住宅マンションリフォ-ム及び木造住宅耐震診断
下は多目的流し(汚れ物洗い等)ハンドシャワ-水栓(汚物洗浄用)トイレットペ-パ-紙巻器棚(陶器製)のセットです。
*新築やリフォ-ムの時にトイレに併設できると便利です。
在宅介護のためのバリアフリー及びトイレ、浴室、洗面所の改造について
バリアフリ-という言葉はずいぶん浸透してきているようですが、パッと思い付くのは屋内の段差解消とか手摺の設置といったと
ころでしょうか。(以前、新築相談で将来自分が車椅子になると決め込んでるというかすごく心配性な人いましたけど) 住宅内部での
床の段差解消は身体が不自由であるなしに関わらず転倒事故防止に有効ですのでお勧めです。しかしながら、既設の住宅の床の段差
を無くそうとするとかなり大ごとな工事になる場合があります。
予算的にきつい場合こういったところに有効に手摺や床段差のための「すりつけ板」をつけてください。
『在宅介護』を目的にした、バリアフリ-化、トイレ、浴室、洗面所の改造を必要とされている、あるいは近い将来必要となるご家庭の方・・・
単純にトイレやお風呂を新しく綺麗にしたいといった場合にもできたら(特に二世帯、三世帯同居の場合)考慮しておくべきかなと思
うのはやはり「介護」の問題です。ご家族の中にお体の不自由な方がいた場合、ご自身で何とか生活できるのとそうでない場合とでは
介護するご家族の負担は恐ろしく違ってきます。特にご高齢で認知症等を発症されてる方の介護者は精神的にも肉体的にも大変な負担
を強いられることになります。(本当に過酷なことですが、場合によっては24時間365日くり返し続きます。)こうしたことを踏まえてバリ
アフリ-、水廻り設備のリフォ-ムを行うときは介護を必要とされる方への配慮も大切ですが、是非とも介護にあたるご家族の方がいか
に負担を軽くできるかに重点をおいて下さい。(自力で動けない人を持ち上げるのは意外なほど重いのです。介護する人が腰を痛めて
しまったり疲れて病気になってしまった時はとても悲惨なことになります。)
☆水廻り設備の改造についてここに何もかも書くのは無理ですので大まかな点だけ
思い付くまま書かせていただきます。
★トイレの改造について
1.出入り口の巾はできる限り広く、そして引き戸または、ロ-リング式(横滑りしながら開く)のドアにできるとよいと思います。歩行器や
車椅子を使ってる場合片開きドアはとても不便です。
2.手摺をつける場合は取り付け位置を必ず使う方の体形、症状に合わせること。施工業者まかせにしないで下さい。器具メ-カ-の施工
マニュアル書通りの取り付け位置、寸法が必ずしもその方にとってベストではありません。
3.トイレの手洗いが便器のロ-タンクにしかない場合、高齢の方や身体の不自由な方には非常に使いづらいです。できれば便器に対して
立位置の左右又はドア付近に手洗器をつけられると楽になります。
4.トイレの広さに余裕があったり部屋を広げることができる場合は、便器,手洗器のほか汚物流しがつけられると便利です。寝たきりにな
ったり、寝室内でポ-タブルトイレ(オマル)を使うようになったとき「汚物入れ」や「シビン」の洗浄にたいへん役立ちます。また、スペ-
ス
的に余裕の無いときは、汚物洗浄用のホ-ス付きハンド水栓が市販で有りますので採用して下さい。
5.車椅子で使用可能なトイレを作ろうとすると二帖くらいのスペ-スが必要となり、便器と出入口のレイアウト他車椅子の動線の
検討などが必要です。経験や知識の浅い施工業者や建築士では心配です。役所の福祉課等へ相談してください。専門家の指
導を受けられると思います
★浴室の改造について
1.ユニットバスがお勧めです。「桧の浴槽、天井も壁も桧のお風呂!」みたいなコダワリがないのならばまずユニットバスです。
水漏れ、タイルのひび割れ、カビといった心配がほとんどありません。また、機密性や断熱性にも優れています。ただし、断熱性
については、バスル-ムが断熱材でしっかり包まれてる物にして下さい。わざわざ寒冷地仕様と指定しないと何の措置もしてない
製品も有りますのでご注意!地域的にみてコンクリ-トのマンションならこれでもOKですが木造住宅の場合断熱が甘いとやはり
コタエマス。
註:ユニットバスは製造メ-カ-がとてもたくさんあり選択に迷ってしまうかもしれません。かといって施工業者にカタログを見せ
られ進められるまま、決めてしまうと言うのもいかがでしょう?より快適で安全なお風呂を手に入れるためにショ-ル-ムへお出か
けください。そこで現物を見て、触れて使いやすさ、安全性(床は滑らないか、浴槽の縁が高すぎないか浴槽が広すぎたり深すぎ
てお年寄りが溺れる心配はないか~住宅内でのお風呂の事故は結構多いのです~、デザイン等の満足度、お値段等、納得ゆく
まで確かめてください。
2.浴室の戸は引き戸か折り戸にして下さい。万一狭い欲室内で誰か倒れた場合内開きドアでは救出できない場合があります。
人の身体は柔らかいですからドアごと押し開こうとしても思うように動きません。
(ユニットバスのドアは緊急の場合枠ごと外せるようになってるのですが、とっさの時、気が動転していたら・・・)
3.浴室の壁や浴槽内に手摺りをつける場合は初めからきちんと取り付けておいて下さい。将来必要になったら取り付けるというのは
ユニットバスの場合はメ-カ-によっては可能ですが、なかなかたいへんな工事です。
洗面脱衣室からユニットバスへ(浴室扉は引き戸です
★洗面所(洗面脱衣室)の改造について
1.洗面脱衣室については、介護の面ではスム-ズに脱衣や着衣を行うのにベンチというか腰掛られる椅子等の置けるスペ-スが
無いとたいへん不自由します。そしてその腰掛の横に手摺りをとりつけられるといいですね。
2.特に冬場ですが、洗面脱衣室と浴室との温度差のために血圧の急激な変化に順応できず高齢者の脳出血等の事故がよくある
と聞きますので小型のヒ-タ-など置けるとよいと思います。(リフォ-ムの時コンセントの有無をチェックして下さい。)
お疲れさまです。ちょっと一休み:
気持ちだけですが・・・
戸建(木造在来工法:一般的木造住宅)住宅の間取り変更工事について
住宅もながい年月使っている間に、お子さんが独立されて部屋があまってしまってるとか、定年でお父さんが一日中家にいる。
(居場所がない)など少しずつなのであまり気にとめずにいる内にライフスタイルがずいぶんと変わって家の中無駄な空間だらけ、
(全体的にはまあまあ広いはずなのになぜか狭苦しい。)水廻りの設備も古くって綺麗になってるよそのお宅が羨ましい(システム
キッチンにしたい、オ-ル電化にしたい等々。)リフォ-ムしたくなる時っていろんな思いがありますよね。
さて、住宅をより快適に使いやすくするために間取りの変更などを行う場合、気をつけていただきたいこと
1.建築基準法というのが有りまして・・・間取りの変更や内装(壁、天井)の仕上げ材の張り替えのとき、各居室(継続的に長時間使用する部
屋、~住宅の場合寝室、居間、食堂、座敷など~)の法律上の有効採光面積(窓の大きさ)や1階部分においてガスコンロ等火を扱う部屋
(例えば台所)の内装仕上げ材の使用制限等、なかなか思い通りにならない場合が多々あります。また、建物内部のみならず、屋根材の
葺き替え、軒裏、外壁材などの張替えといったリフォ-ムはやはり材質によっては、建築基準法の制約を受けます。
2.テレビのリフォ-ム番組なんかで視聴率デザイン優先なのか、広くするためには手段を選ばないのか、簡単に柱や壁を取払っている
のを見るとゾッとします。決してマネしないでくださいね。柱は上階の床や屋根の重みを支えています。壁は地震など縦横の揺れの力
を防いでいます。本当に撤去してもよい柱や壁なのか十分な検討が必要です。 命に関わります。
~リフォ-ムことはじめ~